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15 世紀初頭に建てられたシュパーレン門は市壁が壊されたときに残された三つの門の一つで、大学の敷地のそばにある。
バーゼルの美術と建築を
歩くⅡ
Photo & Text Chiyoshi Sugawara
学術の街、美術の街
花や野菜、果物の朝市が立つマルクト広場に面し、鮮やかな赤が際立つ市庁舎は、バーゼルがスイス連邦に加盟(1501年)後の1504年から1514年にかけて建てられ、のち数度の増築が行われた。正面の時計の上には神聖ローマ皇帝ハインリヒ2世と妻の聖クニグンデ像。中庭は壁いっぱいに立法にちなむ壁画が描かれ、アウグスタ・ラウリカを建設したローマの武将ムナティウス・プランカスの像が立つ。市民の学問、芸術などの文化への関心は高く、1460年創設のバーゼル大学はスイス最古の大学。肖像が1000スイス・フラン紙幣に描かれている歴史・文化史家のヤーコプ・ブルクハルトは説教師の子としてバーゼルに生まれ、バーゼル大学の教授を務め、同大学で古典文献学を教えるニーチェと親交を深めて世界史へと彼を導いた。ベルリン大学からの招聘(しょうへい)も断るほどバーゼルを愛したという。
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