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(上)ラグジュアリーな空間が広がる店内は、その大半をパテック フィリップが占有する。吟味して至高の時計を買う楽しさを倍加してくれる。
(左)メインとなるパテック フィリップは、ブランドオリジナルの家具で構成されたVIPルームをしつらえる。
(右)関西有数のパテック フィリップの品ぞろえを誇る。知識豊富な販売員が対応する。
西の本丸、大阪ヒルトンプラザ店
日新堂が大阪・西梅田のヒルトンプラザ イースト地下1階に店を構えたのは2005年。2016年の改装を経て昨年11月、同ビルウエスト1階グランドフロアに移り再スタートを切った。銀座本店同様、取り扱うのは世界の時計から厳選した3ブランドのみ。その一つは、世界最高峰の時計パテック フィリップだ。1851年にロンドンで開かれた第1回世界万博でヴィクトリア女王から称賛されたことがきっかけで、世界中の王侯貴族から注文が殺到した、それが輝かしいブランド・ヒストリーの始まり。名声を不動のものにした後も、機械式複雑時計という精緻(せいち)な宇宙を舞台に革新性と芸術性への追求を続ける。
また「どんなに古いモデルでも修理可能」とし、時空を超越した価値を創造する。ブランドを貫くその哲学は、日新堂の哲学と通底する。だからこそ両者のつながりは強く深い。大阪店ではブランドオリジナルの家具をしつらえたVIPルームでその世界を存分に味わえる。
ほかの二つのブランドは、高い品質を誇るドイツのグラスヒュッテ・オリジナルと、独創的なダイヤルデザインが人気のイギリスのアーノルド&サン。いずれもパテック フィリップともども170年を超える歴史と伝統を誇る名門である。
令和時代の幕開けとともに、一流ブランドを擁する日新堂が描く今後の「時計宇宙」とは?想像するだけで胸の鼓動が高まるようだ。
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