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(左)全国15カ所の地方競馬場で、土日だけでなくほぼ1年中レースが開催されており、ナイター競馬も楽しめる。オグリキャップやハルウララなど全国に名を馳せる“スター”が地方競馬から誕生した。
(右)北海道で開催されている最大1トンものソリを引き、障害を乗り越える世界で唯一のばんえい競馬。北海道の開拓の歴史と馬文化を伝える北海道遺産にも認定されている。
宮下 冬場の開催がない北の方では、春先に始まると、「この冬、越せてまた競馬をできるな」って言いながら握手して再会を喜ぶお客様もいて、地域のコミュニケーションに役立っていると感じます。
亀和田 そうそう。ドラマで言えば、騎手にもありますね。例えば高知には、大井とか南関東の激戦区で騎乗機会が与えられず、勝ち星に恵まれない新人騎手が、留学みたいな形でやって来る。彼らはここで勝負のカンを磨き、地元で返り咲く。「高知帰りは出世する」なんて伝説もあるくらい。あそこは騎手たちも仲が良く、好きな競馬場の一つです。
宮下 高知競馬は一度、廃止寸前まで追い詰められたこともあって、騎手同士がライバルながら、競馬場を支え合おうという強い仲間意識で結びついているように感じます。競馬職員の努力にも感服します。あと、レース的な魅力はありますか?
亀和田 狭い分、コーナーの角度がきついから、騎手の腕が問われる。それが見ていて面白いし、オグリキャップに乗った安藤勝己さんのような、中央に転入して活躍する名騎手を輩出しているのもファンとしてはうれしいところ。今、中央のトップ10の騎手中3人が地方競馬出身でしょ。これもドラマですね。
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