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(右)“helm” (船の舵)と通称されるモデル。ヴァシュロンらしいデコラティブなデザインが際立つ一本。純正ボックス付属。1950年代製。手巻き、ケース径32 ㎜、PGケース、3,888,000円。(中)シンプルながら、存在感のあるくさび形インデックスと重厚感漂う希少なWGケースが魅力。Ref.6378、1950年代製。自動巻き、ケース径35㎜、WGケース、950,400円。(左)バーインデックス仕様の端正さを極めた一本。ローターにゴールド素材を使用した全回転式のCal.1071搭載。当時の保証書類や、ムーブメントナンバーを刻んだコインなども付属。1950年代製。自動巻き、ケース径35㎜、YGケース、972,000円。(手前)1900年前後の限られた時代につくられたダボ押しタイプの懐中時計。ダボと呼ばれる側面の突起部分を押しながらリュウズを回して時刻を合わせる。1900年代製。手巻き、ケース径44㎜、YGケース、540,000円。
珠玉のアンティーク
ウォッチ
Photo Katsunori Kishida Text Yasushi Matsuami
創業以来、半世紀近くにわたり、アンティークウォッチの名品を取り扱ってきたシェルマン。東京・銀座はみゆき通りのフラッグシップショップ、シェルマン銀座店を訪ねれば時の魅惑のモデルが多数待ち受けている。
オールドパテックの取り扱いで定評のある同店だが、今回は、パテック以外の逸品を紹介しながら、その世界に触れる。
「愛好家の方からアンティーク初心者までお選びいただける、幅広いラインアップで展開しています。アンティークウォッチにもトレンドがありますから、それを意識しながら、シェルマンならではの審美眼で希少アイテムを随時取りそろえています」
 こう語るのは、シェルマン 銀座店店長の高橋らんど氏である。
 オールドパテックで定評のある同店だが、今回はパテック以外の逸品を紹介し、その世界に触れていきたい。まずジュネーブの名門、ヴァシュロン・コンスタンタン。
「ヴァシュロン・コンスタンタンは、端正さや重厚感の一方、デコラティブさも魅力です。こうした美術工芸的価値の高いモデルをお探しの愛好家もいらっしゃいます。グレード感がありながらパテックより手にしやすい価格のものも少なくありません」
 ここに紹介する中で、船の舵を意味する“helm"と呼ばれる1950年代製のモデルが、デコラティブデザインを象徴するもの。純正ケースが付属していることも極めてめずらしい。
50年代に製作されたWGとYGケースの自動巻きモデルは、初心者にもお勧めできる端正さが魅力。ともに、ローターにゴールド素材を用い、スワンネック緩急針を備えたキャリバー1071を搭載する。
 1900年代初頭に製作された懐中時計は、ケースの11時位置の突起を押しながらリュウズを回して時刻修正する“ダボ押し"と呼ばれるタイプ。美しいコンディションを保ちながら、味わい深さにあふれている。
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