

金融コラム 田嶋智太郎 経済アナリスト
米株価とドル/円が一旦調整となる可能性
去る7月30 日に発表された米国の4 ~ 6 月期GDP 速報値は前期比年率4.0%増と、事前に市場が予想した同3.0%増を大きく上回るポジティブサプライズになった。
ところが、その発表に相前後して米国の代表的な株価指数であるNYダウ平均株価(NYダウ)は大きく値を下げる展開。足元で米10 年債利回りは2.50%前後となおも低水準にあるが、市場で「米金融当局(FRB)が利上げに向けて舵かじを切るタイミング」への関心がジワジワと高まっていることも事実であり、近い将来において一旦は金融市場が不安定化するとの見方も強まり始めている。
振り返れば、今年の年初において米10 年債利回りは3.00%超の水準にあったわけであり、現在の2.50%前後という水準から3.00%超の水準まで“ 戻る"ことに何ら不思議はない。しかし、実際に米金利が見る見る上昇する場面を目の当たりにすれば、さすがに一旦は市場も動揺するだろう。
米GDP の好結果が伝えられた日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じた元FRB議長のアラン・グリーンスパン氏は「どの時点になるのかは分からないが、いずれ著しい調整を迎えることを想定しておく必要がある」と述べた。そうでなくとも、以前から「そのうちに調整はある」、
「遅くとも9 月には……」というのが衆目の一致するところとなっている。
ところが、その発表に相前後して米国の代表的な株価指数であるNYダウ平均株価(NYダウ)は大きく値を下げる展開。足元で米10 年債利回りは2.50%前後となおも低水準にあるが、市場で「米金融当局(FRB)が利上げに向けて舵かじを切るタイミング」への関心がジワジワと高まっていることも事実であり、近い将来において一旦は金融市場が不安定化するとの見方も強まり始めている。
振り返れば、今年の年初において米10 年債利回りは3.00%超の水準にあったわけであり、現在の2.50%前後という水準から3.00%超の水準まで“ 戻る"ことに何ら不思議はない。しかし、実際に米金利が見る見る上昇する場面を目の当たりにすれば、さすがに一旦は市場も動揺するだろう。
米GDP の好結果が伝えられた日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューに応じた元FRB議長のアラン・グリーンスパン氏は「どの時点になるのかは分からないが、いずれ著しい調整を迎えることを想定しておく必要がある」と述べた。そうでなくとも、以前から「そのうちに調整はある」、
「遅くとも9 月には……」というのが衆目の一致するところとなっている。