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 2015年11月に「界 鬼怒川」が新築で開業し、12月には「界 加賀」がリノベーションと新築で再開業した。これからは新築が界のスタンダードになっていくのか。
 「私は新築施設に滞在することも大事な要素だと思っています。今の旅行者の要求するスタンダードが厳しくなっていると考えております。古い建物は、短時間滞在する場所としては趣があり、もちろんよいのですが、宿泊する部屋としては、これはもう新築に勝るものはない。新築はエネルギーコストの負担が少なく、最近では耐震性の問題もあります。星野リゾートは運営に特化していますが、運営案件を星野リゾート・リート投資法人に組み込むためにも、新築のほうがプラスだと思っています。『界』では、2017年か2018年には、いくつか新規開業を予定しています」
 2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催される。それに向けての、星野リゾートのビジョンをこう語る。 「私は1991年に地元で長野オリンピックを経験しています。当時は、一生懸命オリンピックを応援していましたが、2週間少々のイベント後、長野県の観光客の集客数はがくんと下がりました。2020年が日本の観光にとって大事なのではなく、私は2021年が大事だと思っています。オリンピックまでに、雰囲気も投資も盛り上がると思いますが、“2021年以降にもその勢いを継続させていくための2020年というのは、どのように迎えるべきなのだろう"というのが、私の視点です。2020年をデッドラインとして、海外からいらっしゃるお客様へのサービスの充実など、新しい取り組みはやらないともったいないよね、という感じはありますが、そうした成果が、2021年以降に効いてこなければいけない、というのが私たちの考え方です」
 軽井沢から東京へ、東京から世界へと、星野リゾートは、今後もどんどん進化を続けていきそうである。
 「まずは『界』を日本の中できちっとつくっていくことを、スピードアップしてやっていきたい。それから海外の運営拠点を増やしていきたい。国内にいるほうが安全ではありますが、私は、それはリスクだとも思っています。海外での運営経験から学び取らないといけないことは、まだまだたくさんあると考えています。
 そして、『星のや東京』の後には、世界の大都市にぜひ行きたい。それは、短期的にはマイナスになるかもしれませんが、中長期的には必ずプラスになって、ホテル運営会社としての成長につながっていくと思います。難易度が高い挑戦ではありますが、ぜひ実現したいですね」

●問い合わせ 星野リゾート 界予約センター TEL050-3786-0099(8:00~21:00)
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