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まるでカフェのようなモリオのショールーム兼オフィス。不動産会社とは思えない顧客もくつろいで商談などができる空間。
いま造るべきは美しい不動産
Photo TONY TANIUCHI Text Mayumi Sakamoto
不動産業界に新しい風をもたらすモリオがいま話題だ。コスト・機能性ばかりが優先されがちな日本の住まい造りにおいて、「本当に価値ある住まいとは何か?」を追求してきた。その疑問へのモリオからの回答は、美しく普遍性のあるデザインと本物の素材、そしてクラフトマンシップによる、“ ビンテージになる住まい”である。
ティンシーリングにエイジング加工を施した天井がクラシックな印象。ビンテージ家具がゆったりと置かれているが、インダストリアル(工業系)デザインがほどよく調和してスタイリッシュでもある。ここが不動産会社のショールーム兼オフィスといったら驚くだろうか。モリオのデザインや施工のクオリティーが表現された空間である。
「最新の設備で機能性に優れた商品は、新しい時にはそれなりの価値をもたらしますが、時が経つとたちまち陳腐化し、価値を失います。ところが、欧米の住まいは100年、200年と大切に住み続けられ、その価値を失うどころか、より高いものになっている。日本と欧米の住まい造りに、いったいどんな理念の違いがあるのか?
 弊社はそこに焦点をあて、不動産商品を開発してきました」と語るのは、CEOの森田夏光氏。時計や車、ファッションに精通し、確かな審美眼で、不動産業界にデザインのイノベーションを起こそうとしている、その人である。
「時計で例えるとクオーツ式の最新時計と、スイス製の機械式アンティークウオッチの違いです。前者は性能や機能性においては優れていますが、市場価値は後者の方が圧倒的に高い。そこにあるのは人の感情にダイレクトに訴えかける美しさであり、高揚感です。住まい造りにも同じことが言えるのではないかと考えたのです」
 クラシックカーやアンティークウオッチのように、時を経てなお味わいを増し、価値が続く住まい。それは、タイムレスで普遍的なデザインを採用すること、そして風合いが増していくような本物の建材を使うことによって実現できるという。

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