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ブルゴーニュの香りが六本木を満たす
Photo Masahiro Goda Text Junko Chiba
ル・ブルギニオン・菊地美升

ル・ブルギニオン
東京都港区西麻布3-3-1
TEL03-5772-6244
営業時間11:30~15:30(L.O.13:00)
18:00~23:30(L.O.21:00)
水曜、第2火曜定休 le-bourguignon.jp
「夢のようなワイン。全部飲めたら幸せです」――。
テラスのテーブルに10本の“おすすめブルゴーニュワイン”を並べながら、
ル・ブルギニオンの菊地美升シェフは満面はじける笑み。
六本木ヒルズの工事が始まろうとする2000年に店を開いて14年。
菊地が集めた3000~4000本の芳醇なブルゴーニュワインたちは今、
熟成の眠りをむさぼりながら、六本木の町にブルゴーニュの彩りを添えている。
 菊地がブルゴーニュの地を初めて訪れたのは20年ほど前のこと。ワイナリー巡りをする中で、「造り手さんのごっつい手を握った」、その握手の瞬間に恋に落ちた。今では「ブルゴーニュのワインなら、1500円から50万円まで、全て好き」と明言するほどのはまりようである。
 何でもボルドーは「おいしくないと好きじゃない」そうだ。まだとげとげしい若いボルドーや、太陽ギラギラの南仏のワインなど、体力を使うワインは“菊地向き"ではなく、「繊細で僕の方を向いてくれる優しい」ブルゴーニュを愛してやまない。その気持ちを「ル・ブルギニオン」という店の名が如実に語っている。
 そんな菊地がブルゴーニュワインとのマリアージュがすばらしい二皿を供してくれた。それが右の写真。
「リエブル・ア・ラ・ロワイヤルは2、3年に1度しか作れないんです。本当はもっと作りたいし、お客さまからの要望も多いんですが、ウサギがなかなか手に入らなくて。ちょっと男性的な料理なので、ジュヴレ・シャンベルタンとかクロ・ヴージョが合います。でも、ソースは滑らかですから、シャンボール・ミュジニーのようなエレガントな赤もいい。一方のリードボーの料理には、モンラッシェやムルソー・ペリエールなど、しっかりした酸のある、ミネラルを感じる白が合うかな」
 楽しそうに語る菊地のまぶたの裏には、ブルゴーニュに広がる畑とワイナリー、そしてそこで真剣に働く造り手たちの様子が映じているに違いない。
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