世界の贅沢、NILEの贅沢

（上）生家の前のベンチは子供の特等席。
（左下）モダンな盛り付けで登場するコース料理。
（右下）パラドール別館には、昔の居酒屋風のレストランも。

アルカラ・デ・エナーレスはマドリードの東30キロに位置する、開校500年以上を誇る大学町だ。16世紀に世界初の大学町として造られ、旧アルカラ大学やムーア建築の影響を受けた長い柱廊などの町並が世界遺産に認定されている。
　セルバンテスは2代続いた療養師の息子としてここに生まれた。父親の勤めた病院、洗礼を受けた教会などが今も残され、そのまま使われている。生家の前のベンチにはドン･キホーテとサンチョ･パンサの銅像が腰掛けており、観光客には人気だ。
　16世紀の校舎とモダンな現代建築を組み合わせたパラドール（歴史的な建物などを改造、地元の風土をとりこんだスペイン独特の宿泊施設）があり、ここのレストランでは予約制でセルバンテスにちなんだ地元産のコース料理を出す。
　ドン･キホーテでは150種類ほどの料理と様々なワインが記述されているが、それと同じ地元産の食材を選び、現代風に調理し、美しく盛り付けたもの。マドリード周辺はドン･キホーテの好んだ子羊料理などとあう、芳醇で力強い赤ワインが好評だ。

www.parador.es

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