（左）サンタ・アナ農園の母屋。（右上）農家サンタ・アナの入り口。（右下）農園主のエミリオ氏。
ブリアンツァ地方に数多くあった農園は、工業化の波で激減し、今では数えるほどに。その一つが、ミラノの北約50キロ、プジアーノ湖畔エルピリオの村の丘陵に広がる農家‘サンタ・アナ’。
美味しい食材が食卓に並ぶようにと20世紀初めにここを入手した実業家の祖父から農園を受け継ぎ、現在は3代目のエミリオ・パレアレ・ヘスラー氏が本業として営む。当初はトウモロコシ、ワインなどを生産する大農園であったが、今は乳牛と肉牛の畜産が主に。
大企業農園やオーストラリアの農業と生産性を競われ、厳しい時代が続いたという。一方、丁寧に生産されるエミリオ氏の乳製品の美味しさは、食通のブリアンツアの人々に強く支持されるように。
そして、ミラノからも乳製品を買い求める人が増え始めた。また、イタリアでは1980年代から、アグリ・ツーリズモ(農業観光)が盛んに。サンタ・アナも2000年から一般のビジターを迎えるようになった。
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大企業農園やオーストラリアの農業と生産性を競われ、厳しい時代が続いたという。一方、丁寧に生産されるエミリオ氏の乳製品の美味しさは、食通のブリアンツアの人々に強く支持されるように。
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