
ダマスコの代名詞とも言える高い精度と耐久性を誇る自社開発ムーブメント搭載モデル。日常的に活躍する上品でモダンなデザインが魅力。既存のグレー文字盤に加え、今春ブルー文字盤が新しく発表された。52時間パワーリザーブ。「エレガント」手巻き、ケース径42㎜、SSケース×アリゲーターストラップ、425,000円。

世界的マニュファクチュールへと進化した軌跡
Photo Takehiro Hiramatsu(digni)
Text Maki Kimura
Text Maki Kimura
新素材のあくなき研究開発と徹底した技術革新で一躍ドイツ時計界のリーディングブランドへと成長した「ダマスコ」
創業からわずか20年あまりで、高精度を誇る自社ムーブメントまで開発してしまった新進のマニュファクチュールブランドをご存じだろうか。「ダマスコ」という創業者の名前を冠すそのブランドは、もともと金属加工メーカーとして手腕を発揮していたコンラッド・ダマスコ氏の熱烈な時計好きが高じて1994年に誕生した。ドイツ南東部、中世の趣を残す都市としてユネスコ世界遺産にも登録されているレーゲンスブルクに工房を構え、コンラッド氏を中心としたダマスコファミリーが、互いの得意分野を生かした時計作りを行っている。
彼らの真髄とも言えるのが、徹底した新素材の研究開発と堅牢性や精度の向上を目指した技術的革新だ。他社からの部品供給に頼るブランドが多い中、90%を自社で製造し、絶え間ない研究開発の末に取得した特許の数は80を超える。時計を愛する人に最高の完成度と精度を届けたいというダマスコファミリーの思いがドイツ時計界におけるリーディングブランドとしての揺るぎない地位を確立させたのだ。
彼らの真髄とも言えるのが、徹底した新素材の研究開発と堅牢性や精度の向上を目指した技術的革新だ。他社からの部品供給に頼るブランドが多い中、90%を自社で製造し、絶え間ない研究開発の末に取得した特許の数は80を超える。時計を愛する人に最高の完成度と精度を届けたいというダマスコファミリーの思いがドイツ時計界におけるリーディングブランドとしての揺るぎない地位を確立させたのだ。