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星のや軽井沢 
レンジローバーでの長旅を終え、「星のや軽井沢」へ。まずは、レセプションで、ウエルカムドリンクを飲んでひと休み。香がたかれ、オリジナルの楽器の穏やかな音色に心を和らげるひととき。すでにここから、「星のや軽井沢」のくつろぎのマジックが始まっている。
 客室は谷あいの敷地に離れ家のように点在し、まるでそこだけ日常から切り離されたような、異次元の集落を形成している。雑音の一切ない、上質で洗練された床座の客室もすばらしいが、ここに滞在したら、ぜひ行ってほしいのが集落を一望できるテラスだ。夕暮れどきには、集落を流れる川の水面に行灯の光が映え、幻想的な景色が眺められる。自然と集落の織り成す非日常の景色こそが、「星のや軽井沢」の何よりの贅沢である。特に春は、野鳥たちの恋の季節。いつもより鳥のさえずりが多く聞こえるだけでなく、そのかわいい姿も発見しやすい。時間が許せば、隣接する野鳥の森でのネイチャーウオッチングのアクティビティーも体験してみてはいかがだろう。
 集落の横を流れる湯川は、古くから温泉が湧き出ていることで知られていた。沓掛宿(現在の中軽井沢)は草津温泉から戻る湯治客が立ち寄る宿場であった。1915(大正4)年、この秘湯に本格的な温泉堀削事業を施し、温泉宿を開業したのが星野温泉の初代経営者、星野嘉助だ。北原白秋や島崎藤村らも逗留し、文化交流の場としても発展した星野温泉は、昨年、開業から100周年を迎えた。


(左上)メーンダイニングの「嘉助」。壁一面の窓が特徴的で、外の棚田に合わせて階段状に席が並ぶ。集落の自然と一体となる、心地よい空間。
(右上)「嘉助」の「山の懐石」、早春(2・3月)のメニューから先付「雪の下萌え」。雪の下に芽吹く春を感じる季節の一品。
(左下)強肴は蕪の炭火焼き。大胆に杉の葉に盛り付けられた保平蕪(ほだいらかぶ)は、じっくりと蒸し焼きにされ、蕪本来の甘味が際立つ。
(右下)焼八寸は、金目鯛幽庵焼と鹿肉の巻き寿司やウグイ南蛮など、野趣あふれる山の食材や清らかな川の食材が並び、華やかだ。
※食事の内容は入荷の状況次第で異なる食材を用いる可能性があります。
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