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(左)誘惑の山に建つ僧院 (右)ヒシャム宮殿に再建されたシンボル
Jericho 世界最古、世界最低地にあるオアシスの町
死海の北に位置するエリコには今から1万年近く前の町の城壁が残っており、世界最古の町、といわれている。海抜下260m、現在も世界で最も低い場所にある町でもある。周囲を土漠に囲まれているが、水源に恵まれているため緑豊かなオアシスのような風情が漂う。
 現在の町の北西2kmに、古代のエリコの遺跡が掘り起こされている。1万年前の住居や見張り塔の石組みや、モーゼの民が崩したとされるエリコの城壁も一部残っている。
 石組みの土台から1万年前を想像するのはたやすくないが、この北1kmにある、8世紀のヒシャム宮殿は鮮やかなモザイクや建物の一が再現されている。大風呂や大奥、モスクや醸造所の跡など、避寒のための離宮が栄華を極めたのは100年にみたず、大地震に見舞われてしまう。
 エリコの町を見守るかのように、その北西部には岩山が連なる。イエスが40日間荒野を彷徨いながら悪魔と戦った誘惑の山だ。山腹の崖には、12世紀に築かれたギリシャ正教の僧院が張り付くように建っている。
 4世紀からこの岩山の洞窟に多くの僧侶がいた。現在は7人が鳥の巣箱のような独居に暮らす。今日の僧侶は悪魔のどんな誘惑と戦っているのだろう…覗くと、一人の僧侶が双眼鏡で熱心に下界を眺めていた。


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