








1. 石膏(せっこう)の鋳型にポーセリンの原液を注入し、各パーツを作っていく。パーツによって異なる成分の配合が、大きな鍵を握る。
2. 焼成によって原液からおよそ15%の縮小がある。パーツ内部に空洞を設けて調整する縮小具合は、長年の経験に基づく作業。
3. 鋳込み型に入れられた各パーツは乾燥後、型から取り外し、組み立てられる。
4. 細心の注意を払いながら各パーツを組み立てていく。接合部分にはポーセリン原液を主体とした接着剤が用いられる。
5. 接合部であるコバの凹凸を磨き、各パーツを完全に一体化させる作業。熟練の技術はもちろん、根気が求められる工程だ。
6. くらの凹凸に沿って施される着色も当然手作業。集中力が求められる細やかな作業で、着色面積に対しての作業進行は慎重そのもの。
7. 同じモデルの着色であっても、部位によってスペシャリストが異なる。それぞれの着色が終わると、美しい色彩の作品が完成する。
8. 完成作品の発色は施釉(うわぐすりを塗ること)後の焼成で変化するため、色彩の微調整はスペシャリストの経験値が重要。
9. 顔の着色が、着色の最終工程。まさにポーセリンに魂を吹き込んで行く瞬間。今にも動き出しそうな生命力あふれる作品だ。
2. 焼成によって原液からおよそ15%の縮小がある。パーツ内部に空洞を設けて調整する縮小具合は、長年の経験に基づく作業。
3. 鋳込み型に入れられた各パーツは乾燥後、型から取り外し、組み立てられる。
4. 細心の注意を払いながら各パーツを組み立てていく。接合部分にはポーセリン原液を主体とした接着剤が用いられる。
5. 接合部であるコバの凹凸を磨き、各パーツを完全に一体化させる作業。熟練の技術はもちろん、根気が求められる工程だ。
6. くらの凹凸に沿って施される着色も当然手作業。集中力が求められる細やかな作業で、着色面積に対しての作業進行は慎重そのもの。
7. 同じモデルの着色であっても、部位によってスペシャリストが異なる。それぞれの着色が終わると、美しい色彩の作品が完成する。
8. 完成作品の発色は施釉(うわぐすりを塗ること)後の焼成で変化するため、色彩の微調整はスペシャリストの経験値が重要。
9. 顔の着色が、着色の最終工程。まさにポーセリンに魂を吹き込んで行く瞬間。今にも動き出しそうな生命力あふれる作品だ。
「陶磁器産業は確かにバレンシアの基幹産業です。この地で創業し世界規模の事業展開をしているブランドも少なくありません。ただそれらのほとんどは、生産コストとの兼ね合いから、事業拡大の過程で生産工程を海外に移してのものです。企業利益追求の視点で見ればもっともなことかもしれません。一方リヤドロは、ドラフトから製造、そして出荷までの全ての工程を、あくまでバレンシアで行うことにこだわりを持ち続けてきました。一見非効率とも思われるかもしれませんが、『バレンシアにこだわり続けてこそ成就できる作品のクオリティー』という側面を、我々は最も大事な哲学として持ち続けています」と語るバイスプレジデントのアンヘレス・リヤドロ・サラ氏。