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1956(昭和31)年に福井県農業試験場で誕生したコシヒカリ。県内全域で、白山の支脈や九頭竜川などのまろやかないい水でうまい米が栽培されている。
米どころ、酒どころ
「今ではおいしいお米の代名詞になっているコシヒカリは、福井が生まれ故郷なんですよ。農学博士の石墨慶一郎が生みの親。1956年に福井県農業試験場で品種開発され、『越の国に光り輝く米』の願いを込めて名づけられました。その後、コシヒカリの子どもに当たるひとめぼれや、孫のハナエチゼンなどの“子孫"も誕生しています」
 福井県はお米を全国で一番多く食べる県であるだけに、味にもこだわりが強いのかもしれない。そのおいしいお米のもととなるのは、清らかな水と良質な土壌。水は白山の支脈や九頭竜川などの水源が豊富で、湧水や地下水も多く、そのどれもがおいしいと定評がある。
「おいしい水を仕込み水として使い、奥越などの名水の流れる地域で作られる上質な酒米を原料にしたお酒がおいしくないわけはない。福井県には現在、地酒を造る酒蔵が38もあり、それぞれ個性やこだわりを大切にした酒造りを行っています」
 また、土は米に限らず、野菜栽培にも威力を発揮する。上庄里芋、越のルビー(ミディトマト)、勝山水菜、福井梅、花らっきょ、ナス、とみつ金時など、色とりどりの豊富な野菜たちを収穫することができる。
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