
70年の歳月が磨き抜いた「接客の妙」あり 銀座本店
都内でも有数の品ぞろえとなる3階のパテック フィリップ。ブランドの世界が体現されたラグジュアリーな空間には珠玉の逸品がそろう。
都内でも有数の品ぞろえとなる3階のパテック フィリップ。ブランドの世界が体現されたラグジュアリーな空間には珠玉の逸品がそろう。

老舗の信義
日新堂
日新堂
Photo Satoru Seki(P1-2) Text Junko Chiba
銀座に店を構えて70年。日新堂は万古不易の時を刻み続けている。時代の波に洗われながらも、とどまることなく正確に流れる「時」と軌を一にするように。日新堂が体現する老舗時計店の誇りとは……銀座本店と大阪ヒルトンプラザ店を探訪した。
明治半ばの1892年に創業した日新堂は、ほどなく東京へ進出。終戦後の1946年には大森に工場を設立し、マスター高級時計およびタイムスイッチの製造を開始した。現在の銀座7丁目で日新堂時計店として新生したのは、その2年後のこと。この時、日新堂は時計製造に加えて輸出入、卸、小売販売、宝石・貴金属販売の企業体へと進化した。
長きにわたり、時には海外ブランドの日本進出や多くの販売店の運営などをサポートする黒子的役割を任じながら、時計業界を牽引(けんいん)してきた日新堂。もっとも私たちになじみ深いのは“表の顔"―一人ひとりの顧客にフィットする“一生もの"の高級時計を販売し、親切・丁寧にメンテナンスなどの相談にも応じる「信頼できる時計販売店」としての秀逸な手腕である。
長きにわたり、時には海外ブランドの日本進出や多くの販売店の運営などをサポートする黒子的役割を任じながら、時計業界を牽引(けんいん)してきた日新堂。もっとも私たちになじみ深いのは“表の顔"―一人ひとりの顧客にフィットする“一生もの"の高級時計を販売し、親切・丁寧にメンテナンスなどの相談にも応じる「信頼できる時計販売店」としての秀逸な手腕である。