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ハイブリッドカーの走りの実力
一言で言うと、落ち着いた大人の男女が乗るのに、実にしっくりするクルマなのだ。
 運転する身としては、ハンドルを切った時に反応が早いスポーティーな操縦性で飽きない。ハイブリッドシステムは、ドイツ式に、まずは行けるところまで電気モーターで走ってしまうというもので、高速でも電気モーターの強力なトルクでもって、ぐいぐいと加速していく。このパワフル感は一度体験すると病みつきになる。パナメーラに乗っていると、自分がたんなる運転手の立場に堕した気がしない。積極的に人生を、クルマを通して楽しんでいる姿勢を感じさせる。そこも魅力である。
 ポルシェはスポーツカーメーカーなので環境性能とは相いれないイメージがあるかもしれない。しかし実は、熱心に取り組んでいる。その証拠は冒頭に触れた通り、さまざまな環境適合モデルを試作していることである。
 「エネルギー資源として、再生可能な電力を利用することも可能です。これにより燃料消費量、CO2排出量、そしてエネルギー消費量全体を低く抑えることができます。概算の数値で言えば、電力で走る車は、一般的な乗用車の約4分の1のエネルギーで同じ距離を走行できる計算になります」
 そういえば、とポルシェが好きな立場として思い当たることがある。最近のニュースとして、911という看板スポーツカーのエンジン排気量を小さくして、ターボチャージャーが装着されたのにも驚いた。それにより、燃料消費量を抑えつつ、よりパワフルな走りが可能になったとポルシェではうたっている。
 季節が巡るように、と旅先を思案していた身としては考える。クルマを取り巻く環境も刻々と変化し、それに対応する責任を果たそうというポルシェのようなメーカーのプロダクトは、環境のことを意識する機会が多い自分ともしっくり合う。
(左)カイエンS E-ハイブリッド
ボディー:全長4855×全幅1940×全高1710㎜
エンジン:3.0L V型6気筒(4バルブ)スーパーチャージャー
最高出力:245kW(333PS)/エンジン+エレクトリックシステム:306kW(416PS)
最大トルク:440Nm(3000~5250rpm)/エンジン+エレクトリックシステム:590Nm(1250~4000rpm)
駆動方式:フロントエンジン4輪駆動
トランスミッション:8速ティプトロニックS(左・右ハンドル)
価格:11,670,000円

(右)パナメーラS E-ハイブリッド
ボディー:全長5015×全幅1930×全高1420㎜
エンジン:3.0L V型6気筒(4バルブ)スーパーチャージャー
最高出力:245kW(333PS)/エンジン+エレクトリックシステム:306kW(416PS)
最大トルク:440Nm(3000~5250rpm)/エンジン+エレクトリックシステム:590Nm(1250~4000rpm)
駆動方式:フロントエンジン後輪駆動
トランスミッション:8速ティプトロニックS(左・右ハンドル)
価格:14,980,000円
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