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松茸と鱧の茶碗蒸し
自分にとっての“プルーストのマドレーヌ”は、やはり茶碗蒸しか。唇にふわりと当たる玉子の柔らかさに触れると心が和む。これからの季節、特に恋しくなる。

椀味不只淡
文・神田裕行(元麻布「かんだ」店主)
Photo Masahiro Goda
神田裕行の椀五十選 第18回
もうすぐフランスの食育政策の催しである「味覚の一週間」が始まる。1990年からフランスで始まった味覚の教育イベントで、毎年10月の第3週に実施される。2011年からは日本でも本格的に開催されており、今年で3年目を迎える。
 開催当時フランスでは、子供たちを取り巻く食文化の乱れが深刻な問題となり、次世代を担う子供たちにフランスの食文化をきちんと伝えようという思いから始まったのだが、徐々にその活動が食文化教育という広い意味での食育政策となり、現在に至る。
 私がこのイベントに初めて参加したのは、徳島の調理師学校で日本料理を教えていた頃で、その時の学生と教員計約100名でフランス・ベルサイユ宮殿内において、終日、約5000人の来客に日本料理の総菜を提供した。
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