PAGE...1|2|3|4|5
瀬戸内オリーブ基金
瀬戸内海の離島や沿岸部に、産業化や開発で失われた緑を取り戻そうとスタートした植樹活動。木を植えることを通して、豊かな緑や自然、そして地域コミュニティの活動を促進する。発足から10年、8万本を超える植樹に成功。
www.olive-foundation.org
日本が目指すべきは「環境立国」
こういった活動を通して、安藤氏は日本が今後、「国をあげて環境立国を世界にアピールしていく」ことの重要性を実感しているという。「アジアの国々では今、ビルがどんどん建設されています。その中で環境技術を取り入れたい思いも強まっている。日本の企業の持つ環境技術は非常にレベルが高い。たとえばトヨタ、日産に代表される自動車メーカーは、エネルギー消費抑制による二酸化炭素削減を視野に入れた車づくりはもちろん、環境改善に向けた緑化事業にも積極的に取り組んでいます。また鹿島や竹中、大林といった建設会社は、早くから環境への対策を重視し、技術をレベルアップさせています。環境に負荷をかけない解体技術においては、世界一です。日本の建築・土木技術のアイデンティティは、今や最高レベルの環境技術にあると言ってもいい。今時、世界的に著名な建築家を招いて話をしてもらい『この美的センスを見てくれ』というだけでは、人を集められません。それよりも『環境立国・日本』をアピールしたほうが、アジアをはじめとする世界中の人々が日本にビジネス・チャンスを感じてやって来ると思うんです。
 日本人には、江戸から明治にかけて積み上げてきた、自然と親しみながら街をつくる高い感性が備わっています。そこに日本の建築と街づくりのアイデンティティを求め、世界に発信していくべきでしょう」「環境の再生」をキーワードとする安藤氏の街づくりは、必ずや日本の元気につながるだろう。
PAGE...1|2|3|4|5
LINK
CULTURE
建築関係者による貴重な映像資料
>>2015.4.17 update
CULTURE
時代を動かす街 丸の内は 三菱一号館から始まる
>>2015.7.17 update
STYLE
変貌する中国 変貌する建築
>>2009.1.9 update
STYLE
隈研吾が考える自然な建築
>>2014.7.11 update
GOURMET
昭和な京都Part2
>>2016.8.22 update

記事カテゴリー