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(左)マイルス・デイヴィス「死刑台のエレベーター」(ユニバーサル ミュージック)999円(期間限定)
(右)クラウディオ・アバド/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団「ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲、夜想曲、《ペレアスとメリザンド》組曲」(ユニーバサル ミュージック)1,680円
部屋の中の森
Photo Masahiro Goda Text Fumio Ogawa
音楽は、再生装置がなければ発展しなかったかもしれない。
 例えば、ロックミュージックの重要なルーツであるブルース。アフリカ系アメリカ人のプレーヤーたちがハワイアンミュージックのレコードを聴き、スラックキーのコードを学んで、高度な弾き語りを覚えたとされる。
 ブルースは20世紀初頭から普及し始めた円盤型レコードに録音され、経済恐慌の前の1920年代には、さまざまな曲が、米国や英国で聴かれるまでになった。
 天才的ブルースマンと言われるロバート・ジョンソンはわずか29曲の音源しかないが、レコードのおかげで、数え切れないミュージシャンに影響を与えてきた。レコードがなければエリック・クラプトンはジョンソンの影響を受けず、ギターを手にしなかったかもしれない。そんな仮定がいろいろ考えられて、興味は尽きない。
 では、そもそも音楽とはどこから来たのか。これを特定するのは難しいが、クラシック音楽に目を転じると、音楽家で自然の音を大いに参考にした人は少なからずいるようだ。
 有名なのは、「神様のごきげんがいい日曜日には、わたしはどんな音楽も聴かない」と言ったクロード・ドビュッシーだ。天気のいい日曜日になるとドビュッシーは森を散策したという。
「かれはそこから、さまざまな物音・リズム・歌声にむすばれた音楽家の印象や感動をもってかえる」と『音楽のたのしみ』の中で音楽評論家のアレクシス・ロラン=マニュエルは書いている(吉田秀和訳)。
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