こうした松江の情緒に引かれた作家、文人も多い。芥川龍之介、志賀直哉、島崎藤村、徳富蘆花、野口雨情、五木寛之、開高健、高浜虚子、与謝野晶子、柳原白蓮……その美しい風景と温かい人情をめでている。
中でも、芥川龍之介は、「松江へ来て、先(ま)ず自分の心を惹(ひ)いたものは、この市(まち)を縦横に貫いている川の水と其(その)川の上に架けられた多くの木造の橋とであった」と『松江印象記』に記している。今でも、芥川が魅せられた、城を囲む堀と、京橋川、米子川、北田川、そして木造の古い橋は健在だ。その堀や川を小舟で行く「堀川めぐり」が人気を博している。
(上)松江市街地の中心を流れる京橋川。川沿いに明治以降の老舗の菓子店などが点在する、塩見縄手とともに松江で訪れたいエリア。
(下)松江を代表する菓子処の一つ、「風月堂」。柳宗悦の民藝運動にも参加した陶芸家の河井寬次郎とも懇意にしていたそうだ。
中でも、芥川龍之介は、「松江へ来て、先(ま)ず自分の心を惹(ひ)いたものは、この市(まち)を縦横に貫いている川の水と其(その)川の上に架けられた多くの木造の橋とであった」と『松江印象記』に記している。今でも、芥川が魅せられた、城を囲む堀と、京橋川、米子川、北田川、そして木造の古い橋は健在だ。その堀や川を小舟で行く「堀川めぐり」が人気を博している。
(上)松江市街地の中心を流れる京橋川。川沿いに明治以降の老舗の菓子店などが点在する、塩見縄手とともに松江で訪れたいエリア。
(下)松江を代表する菓子処の一つ、「風月堂」。柳宗悦の民藝運動にも参加した陶芸家の河井寬次郎とも懇意にしていたそうだ。

