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(左)上井邦裕プロが使っているのがこの「TW717 460」。上井プロは「打つと、高い弾道で球が落ちてこないイメージ。これならシャフト次第でアマチュアゴルファーでも十分使える」と太鼓判を押す。(右上左)TOUR WORLDの「TW717 UT」は、上平栄道プロが使用。「思い通りにコントロールできて、長い距離でもピンを狙っていける」と評価している。(右上右)「TW717 V」を愛用しているのが岩田寛プロ。「打感が特に気に入っている。あと弾道もイメージ通り」だそうだ。(右中)本間ゴルフが初めてボールを作った。プロが戦うためのスピン性能とソフトなフィーリングを実現する「TW-G1」と、過剰なスピンを抑え直進性と強弾道を両立させた「TW-G1x」をラインアップ。(右下)TOUR WORLDと同時に開発したシャフト「VIZARD(ヴィザード)」は、“弾き系”と“粘り系”を用意した。今年、新たなバリエーションとして、ツアープロのさまざまなニーズとデータを集約し開発された新シャフト「VIZARD TC」も登場した。
ターゲットを絞り込んでからは、ゴルフクラブメーカーとして取り組むべきことはすぐに見えた。
「熱意系ゴルファーにとって大切なのは上達すること。つまり憧れは男子ツアープロなんですね。熱意系はツアープロが使っているクラブを使いたい、そしてプロのように上手になりたいと思っているわけです。プロのためのクラブを作ることが最初の課題になりました。当社の酒田工場には熟練の職人が多くいますから、それは難なくクリアできるものと自信がありました」
 ところがふたを開けてみると、予想とは違う結果だった。岩田寛プロとキム・ドフンプロという、300ヤードを飛ばす男子プロがテストしたところ、「当社のメーンブランドだったベレスが、彼らに通用しなかったのです。酒田工場長の諏訪博士(すわひろし)もかなり打ちひしがれていました。しかし、そこで諦めるのではなく、一念発起。諏訪は2週間で要望通りのクラブに作り直してしまったのです。結局、岩田、キム両プロから高い評価を得て、契約にもつながりました」
 これが、本間ゴルフの底力だ。プロのニーズに合うように作るばかりか、それを2週間という短期間でやってのけた。これは自社工場で、経験豊富な職人が万全の体制で臨んでいるからできることでもある。そのときにできたクラブがツアーワールドの原型。対応が速くて、バリエーション豊富。対応力とサポート体制はプロの間でも評判を呼んだ。

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