

(上)この美しさは、国の登録有形文化財に。
(下)エレガントな客室には素朴な温かみも。
(下)エレガントな客室には素朴な温かみも。
長崎・雲仙
雲仙観光ホテル うんぜんかんこうホテル
Text Mayumi Sakamoto
雲仙観光ホテル うんぜんかんこうホテル
Text Mayumi Sakamoto
ノスタルジックな時間が愛おしい珠玉のクラシックホテル
外国人の避暑地として親しまれてきた雲仙で、昭和10年の創業以来変わることなくゲストを迎えてきた「雲仙観光ホテル」。赤い屋根と丸太の骨組みを持つ、スイスのシャレー風の外観が印象的だ。ロビーを構成する床や柱は年月とともに艶をまとい、手入れの行き届いた家具調度とともに創業当時の雰囲気を醸し出す。
客室は山小屋風の温かみの中にエレガントさが息づく。ウィリアム・モリスの壁紙や猫脚のバスタブなど、新しく取り入れた部分とも美しく調和する。温泉浴室はアールデコ調のデザイン。館内いたるところでディテールに宿る美意識を感じることができるだろう。最上級のもてなしと、ノスタルジックな時間が愛おしくなるクラシックなホテルである。
●雲仙観光ホテル
長崎県雲仙市小浜町雲仙320
TEL0957-73-3263
www.unzenkankohotel.com


(上)ノスタルジックな雰囲気の図書室。
(下)石畳のアプローチに導かれて。
(下)石畳のアプローチに導かれて。