PAGE...2|3|4|5|6|7|8
郷土愛の賜物
HENRI LE ROUX
ショコラティエであるとともに、世界で唯一のキャラメリエ(キャラメル職人)であるアンリ・ルルー氏。1977年、フランス・ブルターニュ地方キブロンにて創業し、塩バターキャラメル「C.B.S(セー・ベー・エス)」で一世を風ふう靡び した。ブルターニュが誇るゲランドの有塩バターを練り込んだキャラメルは、指にはつくが、歯にはつかないという、なめらかな柔らかさ。それまで、フランスでは塩をスイーツに使う習慣がなかったため、その斬新な味わいと完成度の高さがパリでも評判に。あまりに画期的だったため、当時、ルルー氏はそのレシピを暗号化し財布にしまっていたという。
 現在、そのレシピを受け継ぐのは、ジュリアン・グジアン氏とヨラン・プルゼネック氏の二人のみ。プルゼネック氏は、誰よりも早くラボに入り、カーテンの奥で一人黙々と準備を始める。
 「責任の大きさを感じながらも、ルルー氏と“同じおいしさ"のキャラメルを作り続けることに使命を感じています。塩バターやチョコレート、フレッシュなフルーツなど、味のメーンとなる材料をたっぷりと使用することで、まるで生菓子のようなみずみずしい食感が完成し、主役となる素材の味をダイレクトに伝えることができます」
 アンリ・ルルーは、チョコレートとキャラメルを2本柱に掲げるが、いずれも本店を構えるブルターニュへの愛にあふれている。
Yoran Plouzennec
ヨラン・プルゼネック

大学でブルターニュ語を専攻。
ブルターニュのテロワールを大切に考えるアンリ・ルルー氏の考えに魅せられ、
門をたたき弟子入り。
現キャラメル ムゥ製造責任者として、キャラメル ムゥの製造に関わる。
「C.B.S.」の製法を知るのは、ジュリアン・グジアン氏と
このヨラン・プルゼネック氏の二人のみ。
新作にも積極的に取り組む。

南青山の「ミーレ・センター 表参道」で開催された
アンリ・ルルーの新作発表会のため来日したヨラン・プルゼネック氏は、
キャラメル作りのデモンストレーションを行ってくれた。
PAGE...2|3|4|5|6|7|8
LINK
GOURMET
VALENTINE’S CHOCOLATE Vol.2
>>2014.2.4 update
GOURMET
バレンタインに思いを託すチョコレート
>>2015.1.23 update
GOURMET
パレスホテル東京 バレンタインデー限定スイーツ
>>2013.2.4 update
GOURMET
バレンタインに選ぶ特別なチョコレート
>>2016.1.8 update
STYLE
人間性を表現するショコラ Pierre Marcolini
>>2013.12.24 update

記事カテゴリー