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イーストエンドや庶民的な区画には、今もレンガ造りの建物が多く残っている。鉄筋とガラスの高層建築とは異なる時代の温かみがある。2階建ての赤い公共バスは、ダブルデッカーと呼ばれ、1959年の運行以来、市民に親しまれている。
British Elegance
新しいロンドン
Photo TONY TANIUCHI
Text Koko Shinoda
近代化とともに高層化と共存するロンドンの古都・シティー。その西は世界でも有数の富める街へ、その東は新鮮な息吹あふれるカルチャータウンへと変貌している。21世紀、鮮やかに進化する、グローバルキャピタル、ロンドンの今を訪ねる。
 紀元50年ごろ、ローマ人がテムズ河畔の現在シティーと呼ばれる金融街に築いた、ロンディニウム。17世紀の大火でその8割近くを焼失したものの、優れた都市計画と産業革命の後押しで世界有数のコスモポリスとなった。
 銀行など重厚な建物が古色蒼然(そうぜん)とした風情を醸し出していたシティーは、高さ310mのビル「ザ・シャード」を始め、斬新な設計の高層建築が点在するようになった。セント・ポール大聖堂の景観を損なわない、という厳しい規制によってユニークなスカイラインが生まれたのだ。
 このシティーを拠点に西はウエストエンド、東はイーストエンドと呼ばれ、対極な雰囲気の街が形成されてきた。
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