





1. 江戸時代開業の料亭「相馬屋」を改装して造られた「相馬樓」。酒田舞娘の踊りと食事を楽しめる2階の大広間は、かつては「相馬屋事件」の舞台ともなった。
2. 何ともいえない花街の“色気”が残る細い路地。かつて舞妓が歩いていた様子を容易に想像できる。
3. 酒田の歴史や文化を紹介する観光拠点となっている「山王くらぶ」。元は明治28年建造の老舗料亭であり、国の登録文化財となっている。
4. 日和山公園の近くに位置する「下日枝神社」。「舞娘坂」の奥にある赤い鳥居には、西郷隆盛による「日枝大神社」の額が掲げられている。
5. 伝統の保存食「鮭の新切り」。鮭の内臓を取り除き10日間以上塩漬けにする。塩抜きした後、腹を開くように竹を挟んで軒下に吊るす。昼夜の寒暖差と寒風にさらすことで熟成し、うま味が増すという。
6. 明治26(1893)年に建てられた「山居倉庫」。今も現役の農業倉庫として活躍している。日よけになる欅並木は、外気による湿度や温度の変化から米を守る。
2. 何ともいえない花街の“色気”が残る細い路地。かつて舞妓が歩いていた様子を容易に想像できる。
3. 酒田の歴史や文化を紹介する観光拠点となっている「山王くらぶ」。元は明治28年建造の老舗料亭であり、国の登録文化財となっている。
4. 日和山公園の近くに位置する「下日枝神社」。「舞娘坂」の奥にある赤い鳥居には、西郷隆盛による「日枝大神社」の額が掲げられている。
5. 伝統の保存食「鮭の新切り」。鮭の内臓を取り除き10日間以上塩漬けにする。塩抜きした後、腹を開くように竹を挟んで軒下に吊るす。昼夜の寒暖差と寒風にさらすことで熟成し、うま味が増すという。
6. 明治26(1893)年に建てられた「山居倉庫」。今も現役の農業倉庫として活躍している。日よけになる欅並木は、外気による湿度や温度の変化から米を守る。
海運業で栄えた酒田だからこそ建築できた、洒脱な建物の数々。本間家をはじめ、この地で財をなした豪商たちの“遺産"に感じ入る。豊かな財と文化、そして美酒が揃えば、生まれるのは花街だ。酒田もその例にもれず、江戸時代より多くの料亭やお茶屋が造られ、毎夜賑わいを見せていた。市の北東部には、その名も「舞娘坂」という通りを中心とした繁華街が広がる。当時の豪商を気取って足を運んでみた。
「香梅咲」は、江戸安政年間から続く老舗料亭。庄内の新鮮な材料を使い、京風懐石の流れを汲む薄味に仕立てた日本料理は、ここ酒田ならではの味わいである。創業当時の面影を現在も残す建物と日本庭園からも、“都の香り"を感じずにはいられない。
その「香梅咲」と小道を隔てて隣り合うのが、江戸時代に造られた料亭「相馬屋」を修復した「相馬樓」。現在は、2階の大広間が演舞場となり、酒田舞娘の踊りと食事を楽しめる施設となっている。竹久夢二美術館も併設され、観光客に喜ばれている。色鮮やかな朱色の堀が、華やかなりし頃の街の風景を今に伝え、宴への期待を盛り上げる。
明治28(1895)年建造の元老舗料亭「山王くらぶ」もまた、今は酒田の歴史や文化を紹介する、観光施設として利用されている。北前船の模型展示や体験工房などの企画のほか、部屋ごとに異なる組子建具、銘木を用いた床の間など、一流料亭特有の意匠も鑑賞できる。建物は国の登録文化財にも指定されている。
当時は毎夜、華やかな宴が繰り広げられたことだろう。その賑わいを思い浮かべながら、花街を後にした。
「香梅咲」は、江戸安政年間から続く老舗料亭。庄内の新鮮な材料を使い、京風懐石の流れを汲む薄味に仕立てた日本料理は、ここ酒田ならではの味わいである。創業当時の面影を現在も残す建物と日本庭園からも、“都の香り"を感じずにはいられない。
その「香梅咲」と小道を隔てて隣り合うのが、江戸時代に造られた料亭「相馬屋」を修復した「相馬樓」。現在は、2階の大広間が演舞場となり、酒田舞娘の踊りと食事を楽しめる施設となっている。竹久夢二美術館も併設され、観光客に喜ばれている。色鮮やかな朱色の堀が、華やかなりし頃の街の風景を今に伝え、宴への期待を盛り上げる。
明治28(1895)年建造の元老舗料亭「山王くらぶ」もまた、今は酒田の歴史や文化を紹介する、観光施設として利用されている。北前船の模型展示や体験工房などの企画のほか、部屋ごとに異なる組子建具、銘木を用いた床の間など、一流料亭特有の意匠も鑑賞できる。建物は国の登録文化財にも指定されている。
当時は毎夜、華やかな宴が繰り広げられたことだろう。その賑わいを思い浮かべながら、花街を後にした。