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(左)ハレアカラ山頂、火口。目まぐるしいドラマのように天候が変化する。
(右)ハレアカラ山頂には、シルバー・ソード(銀剣草)と呼ばれる植物が。葉は肉厚でビロードのような感触だ。
楽園伝説は、今もマウイ島に
Dream in Hawaii
Maui O’ahu Big Island
Photo TONY TANIUCHI Text Koko Shinoda
Special Thanks ハワイ州観光局、マウイ観光局
ハワイの島々の中でも、特に多くの人々を魅了してきたマウイ島。
マーク・トウェインのみた夢の跡は、1世紀半を経て、今も鮮やかにその地に残る。

「妖精の国」ハワイ、マウイ島

 1778年にキャプテン・クックがハワイに上陸した時、島民は彼を神様だと思い歓迎したという。一方、キャプテン・クックはこの島のドラマチックな景観に畏怖を抱いていたようだ。
 ハワイが欧米人の憧れの楽園となったのは、20世紀に入ってからだ。19世紀後半にここを訪れたスチーブンソンや多くの作家がことごとくハワイに魅了され、楽園の旅行記を残した。
 マーク・トウェインもその一人で、1866年に特派員として5ヶ月ハワイに滞在した。そして、ハワイ(当時はサンドイッチ諸島と呼ばれていた)は夢のように美しい妖精の国で、ここに欠けているのは妖精だけだとも、記している。
 そして、彼の『ハワイ通信』は、以下のように締め括られている。
「壮大な眺め――雄大な規模の風景を見――そして風景の柔らかさに見とれ、えも言えぬ美しさで大いに喜ばせてくれる風景を楽しもうとするならば、また、同時に、風景の壮観さと崇高さを深く感銘したいならば、サンドイッチ諸島へ行くべきだ」
 中でも彼が絶賛しているのが、マウイ島であった。1週間の予定で訪ねたのだが、5週間も長居をし、マウイ島で人生で最も快適な1ヶ月を過ごし、最も辛い別れを経験したと記している。島の風光はもとより、マウイ島民の誠実さに心打たれたようだ。
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