
(左)寄木の抹茶椀は、文様の美しさもさることながら手に持ったときの温かみのある感触も魅力。お土産として購入するゲストも。
(右)親子2代で工房を営む露木さん。ご当地部屋は主に清高さんが担当し、最も大きな寄木のテーブルも製作した。
(右)親子2代で工房を営む露木さん。ご当地部屋は主に清高さんが担当し、最も大きな寄木のテーブルも製作した。
既存の寄木細工を置くのではなく、空間に合うものを製作。寄木にはさまざまな文様があるが、市松模様をメーンに仕上げた。この部屋での過ごし方に思いを馳せながら、さまざまなアイデアを出し合ったという。緑を眺めながら、抹茶を味わうのはどうだろう。酒膳台があれば、月見台で地酒を楽しめるのではないか。
「要望を伺ってから考案していくのですが、それは楽しい作業でしたね」と語るのは、息子の清高さん。常に新しいものを作り続ける必要があると感じているという。
「同じものを変わることなく作り続けていくことが伝統工芸だという人もいますが、寄木細工は時代とともに変化して今に至ります。加工技術はそのままに、意匠面ではどんどん新しいことに挑戦していきたいですね。界 箱根さんから頂いたオーダーは、そんなチャレンジの一つになったと思います」
界 箱根が提供する「特別室 箱根寄木の間」は工芸品として飾るのではなく、実際に触れて使うことを目的にしている。清勝さんは言う。
「伝統工芸というと、飾って楽しむものと思われがちですが、使うことで気付く美しさや心地良さもあります。この部屋での滞在は、寄木細工が実用品だということに気付く場になります。こうした挑戦は製作に携わる者としてうれしい限りです」
スタッフが考えるこだわりが、他にはないおもてなしを創り出す。そして、地域の本物のプライドに触れることで、心が動かされる瞬間、発見する楽しさも提供されるのだ。界 箱根のご当地部屋に、おもてなしの真髄を見た気がした。
「要望を伺ってから考案していくのですが、それは楽しい作業でしたね」と語るのは、息子の清高さん。常に新しいものを作り続ける必要があると感じているという。
「同じものを変わることなく作り続けていくことが伝統工芸だという人もいますが、寄木細工は時代とともに変化して今に至ります。加工技術はそのままに、意匠面ではどんどん新しいことに挑戦していきたいですね。界 箱根さんから頂いたオーダーは、そんなチャレンジの一つになったと思います」
界 箱根が提供する「特別室 箱根寄木の間」は工芸品として飾るのではなく、実際に触れて使うことを目的にしている。清勝さんは言う。
「伝統工芸というと、飾って楽しむものと思われがちですが、使うことで気付く美しさや心地良さもあります。この部屋での滞在は、寄木細工が実用品だということに気付く場になります。こうした挑戦は製作に携わる者としてうれしい限りです」
スタッフが考えるこだわりが、他にはないおもてなしを創り出す。そして、地域の本物のプライドに触れることで、心が動かされる瞬間、発見する楽しさも提供されるのだ。界 箱根のご当地部屋に、おもてなしの真髄を見た気がした。