

(左)伊豆山の斜面に立つため敷地内は緑にあふれている。客室では緑の木々の奥に海景色が眺められ、和のくつろぎの中に憩う。
(右)床の間の飾りは日本の美意識を映し出す、大切なおもてなしのひとつ。熱海ならではの季節の移ろいが表現される。
(右)床の間の飾りは日本の美意識を映し出す、大切なおもてなしのひとつ。熱海ならではの季節の移ろいが表現される。
歳時記の華やぎを体験
星野リゾートならではのおもてなしをはっきりと具現化しているのは、界ブランドの温泉旅館だ。伝統文化や伝統工芸、その地ならではの食や自然が「ご当地楽」として提供される。160年の歴史を持つ温泉旅館を受け継ぐ蓬莱が前身の「星野リゾート 界 熱海」のご当地楽は、熱海芸妓 。
「昔ながらの伝統やしきたりを今も変わらず大切にしている芸妓さんが、当館の熱海自慢です。ご当地楽として華やかな舞とお座敷遊びを楽しんでいただいています」とは唐澤武彦総支配人。「ご当地部屋」も、芸妓文化から着想を得て造り上げた。
「芸妓さんたちが昔から使ってきたものには、日本の伝統が息づいています。扇子や鏡、古い着物の布で作った几帳など、旅館のお部屋に合うもの、そして滞在を楽しめるものを選んでしつらえました」
「にほひばこ」と書かれた箱もしゃれている。桐の箱のふたを開けると、ほのかに香りが立つようになっている。雅みやびな香りに心が安らぐ。部屋に置く物として、気が利いている。
温暖な熱海ではこの地ならではの季節の移ろいがあり、それを「熱海歳時記」と呼んでいる。床の間の掛け軸、花はもちろん、料理などで季節感を表現することも、旅館ならではのもてなしである。芸妓さんたちの着物や舞の中にも、季節を感じることができるだろう。「熱海歳時記」が息づく宿である。
「昔ながらの伝統やしきたりを今も変わらず大切にしている芸妓さんが、当館の熱海自慢です。ご当地楽として華やかな舞とお座敷遊びを楽しんでいただいています」とは唐澤武彦総支配人。「ご当地部屋」も、芸妓文化から着想を得て造り上げた。
「芸妓さんたちが昔から使ってきたものには、日本の伝統が息づいています。扇子や鏡、古い着物の布で作った几帳など、旅館のお部屋に合うもの、そして滞在を楽しめるものを選んでしつらえました」
「にほひばこ」と書かれた箱もしゃれている。桐の箱のふたを開けると、ほのかに香りが立つようになっている。雅みやびな香りに心が安らぐ。部屋に置く物として、気が利いている。
温暖な熱海ではこの地ならではの季節の移ろいがあり、それを「熱海歳時記」と呼んでいる。床の間の掛け軸、花はもちろん、料理などで季節感を表現することも、旅館ならではのもてなしである。芸妓さんたちの着物や舞の中にも、季節を感じることができるだろう。「熱海歳時記」が息づく宿である。