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(左)館内にあるスターバックス。図書館の本を、コーヒーを飲みながら、BGMの流れるカフェでゆったりと読むことができる。
「私たちは、図書館を通じた『街づくり』を目指しています。公共施設を魅力的にすることで、武雄市が“住みたい街"になっていけば、と考えました」と、櫻澤さん。結果、宝島社が調査した2014年版「発表! 日本『住みたい田舎』ベストランキング!」で2位。図書館は市民だけでなく、登録すれば武雄を訪れた誰もが利用できるようにしたこともあり、2013年度には年間25万人の来館予測を上回る92万人の来館者数を記録。1人あたりの滞在時間も、以前の15分から90分に延びている。
 カフェが併設されていることで、図書館をコミュニケーションの場として活用できる。さらに、通常は書店で行われる有名著者の講演会を始め、英会話教室、ヨガ教室など、市民参加型のイベントやワークショップが定期的に開催されているため、図書館の枠を超えた幅広い体験が可能。また、図書館自体でも、全国の図書館の9割以上が採用している日本十進分類法ではなく、独自の分類法を導入する試みを実践している。分かりやすいのはもちろん、新しい発見を得やすいのが特長だ。
 図書館に来たはずが、居心地のいい空間で多彩な情報や人に出会い、つい長居してしまう。魅力的なカルチャースペースとしての図書館が、今日も人々を惹きつけている。

●武雄市図書館
佐賀県武雄市武雄町武雄5304-1
TEL0954-20-0222
開館時間9:00 ~ 21:00
無休
http://www.epochal.city.takeo.lg.jp/
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