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(上)無垢材のフローリングと壁面に配されたタイルが美しいリビング・ダイニング。天井の梁には間接照明が施され、空間に高級感を与える。(右下)「要望通りだけではなく+αの価値を提供できるのが私たちの強み。スタッフ全員が、そのためのデザイン力、提案力、技術力を備えています」とは、 同社リモデリング事業部・マンションリフォームマネージャーの浅賀氏。

※浅賀 久範(リフォームデザイナー・二級建築士)
二級建築士。明治大学商学部卒業後、大手リフォーム会社に入社。その後、イタリアにてI.E.D入学(インテリアデザイン)。
主席で卒業し、イタリアにてインテリアデザイナーとして活躍。
帰国後、商業施設デザイン、住宅リフォームを多数設計、施工を行う。
住まいのリフォームコンクールでは、住宅金融公庫総裁賞など4回受賞。2012年度のグッドデザイン賞を受賞。

フルリフォームで新たな価値を
イトーピアホーム

Text Mayumi Sakamoto
いま持っている不動産に、さらなる価値を与えるとしたら、フルリフォームである。「壊すではなく、活かす」がコンセプトのイトーピアホームが得意とするのは、マイナス面をプラスに変えるデザイン力。住宅メーカーの概念になかった部分にもスポットを当てて、細かなニーズに応えている。
イトーピアホームは、世界中でさまざまな事業を展開する伊藤忠グループが100%出資している会社。「壊すではなく、活かす」をコンセプトにした、リフォームのデザイン力に定評がある。「意匠面で、他にはないご提案ができるところが強みです」と話すのは同社リモデリング事業部・マンションリフォームマネジャーの浅賀久範氏。
「当社は定額制ですが、デザインを規格化しておらず、空間に合ったデザインをその都度ご提案します。お客様のご要望にお応えするのはもちろん、ご要望に入っていなかった部分に意匠を施し、空間を楽しんでいただきたいと考えているのです」
 例えばマンションに梁や柱があるのは構造上仕方がない。しかし、生活面では邪魔に感じることもある。そのマイナス面を“活かす"ことでプラスに変える。
 中目黒のマンション事例では、リビングの天井に梁が出ていたが間接照明を入れることで、くつろぎの時間にふさわしい雰囲気を演出。また、玄関から廊下へとのびる梁が生み出す圧迫感は、壁の一面にアクセントクロスを張ることで、視線をずらすことに成功している。
「ヒアリングをして問題点を整理していきますが、お客様が気付いていないマイナス面も必ずあります。それを見つけて新たな価値に変えていくことが、私たちが提案するフルリフォームなのです」。浅賀氏を始めとするスタッフは、技術面でも多くのアイデアを持っているため、セールスエンジニア(技術営業)と呼ばれている。要望に応えるにとどまらず、一歩先の提案をする。
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