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(左)東京大学大学院 情報学環 ダイワユビキタス学術研究館内には、意義のある建築物をプロジェクトマッピングで立体的に見せる建築アーカイブも設置され、現在は大和ハウス工業のヒット商品である「ミゼットハウス」が展示されている。また創業者の名前を冠した126席の「ダイワハウス石橋信夫記念ホール」もある。
(右上)構内の通路側には、約15トンの不燃処理を施した杉板をウロコ状に張り巡らし、細かい粒子が重なり合うといった生物的な形態を表現している。
(右下)建物の裏側に当たる、懐徳館の日本庭園側のファサードには、日本を代表する左官・挾土秀平氏が手掛けた、透過性のある土壁が配されている。
未来を切り拓く 大和ハウス工業
Photo TONY TANIUCHI Text Rie Nakajima
5月に竣工した「東京大学大学院 情報学環 ダイワユビキタス学術研究館」。大和ハウス工業が寄贈した、世界最先端のスマートビルである。ユビキタスネットワーキング技術の第一人者である坂村健教授の下、ここで日夜、研究された技術が、私たちの未来の住まいにつながっていく。
「遠くから見ても、『おっ』、と思いますよ。従来の大学にはまず、なかった建築ですね」と、大和ハウス工業執行役員 住宅事業推進部 商品開発統括部長の有吉善則氏は言う。5月に竣工した、大和ハウス工業の寄贈による「東京大学大学院 情報学環 ダイワユビキタス学術研究館」。杉板でウロコのようにかたどられたファサードが印象的だ。杉板を使うことで柔らかな表情を生むとともに、大気中のCO2を固定し、地球温暖化を抑制する機能がある。
 設計は日本を代表する建築家の隈研吾氏。監修は、携帯電話やカーナビなどで世界的に用いられているコンピューターアーキテクチャー、TRON(トロン)の構築者である東京大学大学院情報学環の坂村健教授が手掛けた。館内は最先端のユビキタスコンピューティング技術を駆使したスマートビルとなっている。
「館内にある坂村先生のオフィスには、スイッチが一切ありません。照明や空調など、全てが音声認識や動作認識によって制御されているのです。世界の先端にいる坂村先生と隈先生のコラボに、大和ハウス工業が加わることができて光栄ですね」

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