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(左)左右対称に美しい曲線を描く階段が、非日常的な世界へと誘う。
(右上)大理石のカウンターが高級感あふれるウェイティングスペース。
(右下)ユリの紋章であるフルール・ド・リスが施されたエントランス。
至高の時を楽しむ宵
ル・クラブ・ドゥ・トウキョウ

Text Rie Nakajima
心地良い空間で、心地良い人たちとともに、うまい酒を味わう。何にも煩わされることなく、夜が更けるのも忘れて楽しむ時間こそ、このうえない贅沢だろう。品格と節度のなかに生まれる選ばれた人たちのみが最上の時を過ごす、唯一無二の完全会員制のクラブへ。
17、18世紀ごろ、英国貴族のために生み出され、19世紀からアッパーミドルクラスへと広まったというプライベートクラブ。それは、選ばれた人たちが、最高の空間と酒、そしてサービスを享受しながら時を楽しむものだった。だが、時代は下り、現代では誰もが利用しやすい店が増え、純粋な意味でのプライベートクラブは姿を消した。しかし、六本木の中心に、富裕層だけに的を絞り、会員となることがステータスとなる完全会員制のクラブが一つだけある。日本で唯一の“ザ・クラブ"とも言えるであろうル・クラブ・ドゥ・トウキョウだ。
 六本木交差点から路地を一歩入り、看板のない閉ざされた扉を開けて上階へ。フランス王家ともゆかりの深いユリの紋章、フルール・ド・リスが施されたエントランス。入館するには手の甲をかざし暗証番号を入力しなければならない。静脈認証によるセキュリティーシステムであり、アメリカ国防総省ペンタゴンが採用したものと同じ、シンクロ社の最先端システムだ。
 エントランスの重い扉が開くと、そこはゲストを一瞬にして日常から切り離すきらびやかな別世界。天井からは壮麗なスワロフスキーのシャンデリアがまばゆい光を降り注ぎ、階下へと左右対称に伸びる総石造りの階段が、至高の宵へと誘ってくれる。オーダーメードの調度品やあたたかい炎がともるモダンな暖炉、随所できらめきを放つクリスタル。こだわり尽くした内装は、ここが確かに限られた人のためだけの特別な場所だと主張している。
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