
小堀鞆音 「那須宗隆射扇図」 明治23年(1890)
本展は「第1章 波のイメージ(川/海)」、「第2章 滝のダイナミズム」、「第3章 きらめく水面(みなも)」、「第4章 雨の情景」の4つのセクションで構成される。
「第1章 波のイメージ(川/海)」では波の形に注目し、「川―流れゆく波」と「海―躍動する波」という2つの側面から波がどのように描かれているかを見ていく。
たとえば川端龍子の≪鳴門≫(1929年)は、豪快な荒波と岩場の表現、目の覚めるような群青が特徴的。奥村土牛≪鳴門≫(1959年)では群青、白緑、胡粉を塗り重ね、海の深さと動きが巧みに表現されている。また幅約5メートルもの大作である奥田元宋≪奥入瀬(秋)≫(1983年)は、岩絵具の持つ自然の色彩と清涼感あふれる流水表現が感じられる。様式化された波、リアリティー溢れる迫真的な波、勢いよく岩に打ち付ける瞬間を描いた波など、定まった形を持たない波を様々に捉えた作品を展示する。
「第1章 波のイメージ(川/海)」では波の形に注目し、「川―流れゆく波」と「海―躍動する波」という2つの側面から波がどのように描かれているかを見ていく。
たとえば川端龍子の≪鳴門≫(1929年)は、豪快な荒波と岩場の表現、目の覚めるような群青が特徴的。奥村土牛≪鳴門≫(1959年)では群青、白緑、胡粉を塗り重ね、海の深さと動きが巧みに表現されている。また幅約5メートルもの大作である奥田元宋≪奥入瀬(秋)≫(1983年)は、岩絵具の持つ自然の色彩と清涼感あふれる流水表現が感じられる。様式化された波、リアリティー溢れる迫真的な波、勢いよく岩に打ち付ける瞬間を描いた波など、定まった形を持たない波を様々に捉えた作品を展示する。