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(左)ヒノキが育つ四万十川流域に広がる豊かな森は、きちんと循環するよう管理が行き届いている。(右)ヒノキの香りが漂うベッドフレームは、どんな空間にも調和するシンプルなフォルムが美しい。
四万十の森から生まれた癒やしの眠り
シモンズ

Text Ichiko Minatoya
日本最後の清流といわれる高知県四万十川流域の広大なヒノキの森から、美しい薄紅色のベッドフレームが誕生した。日本の美しい自然を守るという意識から生まれたシモンズのベッドフレーム。マットレスの素晴らしい寝心地と共に、森に抱かれる安らぎを感じてほしい。
上質な寝心地を提供するマットレスメーカーとして知られるシモンズが、今年日本創業50年を迎える。長い歴史の中で改良を重ねてきたマットレスはどのようなベッドに置くべきか? その問いに、シモンズは意外な答えを用意していた。それは、シンプルなヒノキのベッドフレームだった。
 ヒノキのある暮らし。それは日本人にとって大きな贅沢の一つだ。総体ヒノキ造りといえば、贅沢な住まいへの最上級の褒め言葉。旅館のアピールポイントにもヒノキ風呂が挙がる。暮らしにかかわる木として、これほど多くの人々から支持される樹種も他にないだろう。その大きな理由として、寺院や神社の建築に多く用いられる、神聖な木であることが考えられる。
 奈良の法隆寺、三重の伊勢神宮など、古い時代から日本人はヒノキを使い、さまざまな建物を造ってきた。ヒノキ独特のかぐわしい香りは、目に見えない高貴なものの存在を感じさせてくれる。また建材としても非常に優れており、百年、千年と長きにわたり建物の命を保つことができるのだ。
 しかし現在、日本におけるヒノキの、いや、山や森の状況は決してよくない。海外産の安い建材に押され、国産の木は高い人件費を必要とするからと、十分な手入れもされず、放置されていることが多い。山は適当な時期に間伐することで、新しい元気な木が光を浴びて育つ。古い木と新しい木が循環する環境を保持していかなければ、山は死んでしまうのだ。
 こうした現状を打破しようと、日本各地で山や森の再生プロジェクトも、行われ始めている。
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