
2022年1月、表参道の「ののあおやま」1階にオープンしたフラッグシップストア。中央にアトリエがあり、職人の手仕事が間近で見られる。

世界に発信する
心地よい日本家具
心地よい日本家具
Photo Satoru Seki
Text Asuka Kobata
Text Asuka Kobata
緻密なディテールの集積により生み出された美しく機能的なデザインと、それを実際にかたちにする優れた職人技術。福岡の家具ブランド、リッツウェルの家具からは、日本人ならではの繊細な感性が感じられる。2022年、東京の表参道にオープンしたフラッグシップストアを訪れて、その魅力に迫った。
玄界灘に面して美しい海岸線が続く福岡県糸島市。2008年から10年以上、世界最大級の国際家具見本市・ミラノサローネに出店し、注目を集めている家具ブランド、リッツウェルは、海と山の豊かな自然に満ちたこの町を拠点としながら国内で企画・デザイン・製作のすべてを一貫して手掛けている。そして2022年に創業30周年を迎える同ブランドが、東京の表参道に初のフラッグシップストアをオープンした。
1992年の創業時からリッツウェルが目指し続けているのは、オリジナルデザインによる「メイド・イン・ジャパン」の上質な家具を世界に発信することだ。当初は九州を中心に、主にイスなどのコントラクト向けの家具を開発していたが、2002年よりソファやテーブルなどをシリーズ化し、家具市場へ本格的に展開するように。現在は2代目である宮本晋作氏が代表取締役と同時にクリエイティブディレクターを務め、同ブランドのほとんどの家具デザインを手掛けている。
リッツウェルが特に大切にしているのは、人の心に響くような心地良さが感じられる家具を生み出すことだ。木材を始め、レザー、ファブリック、スチールといった本物の素材を用い、ミリ単位で細部にこだわりながら最適なバランスを図って機能性や美しさを追求。そしてその繊細なデザインを表現するため、一つひとつ職人の手作業により手間をかけて丁寧に製作している。機械ではなく人の手だけが生み出せる滑らかなラインが奥行きや表情を添え、ミニマムななかにどこかぬくもりを感じさせる端正なたたずまいを生み出しているのだ。
1992年の創業時からリッツウェルが目指し続けているのは、オリジナルデザインによる「メイド・イン・ジャパン」の上質な家具を世界に発信することだ。当初は九州を中心に、主にイスなどのコントラクト向けの家具を開発していたが、2002年よりソファやテーブルなどをシリーズ化し、家具市場へ本格的に展開するように。現在は2代目である宮本晋作氏が代表取締役と同時にクリエイティブディレクターを務め、同ブランドのほとんどの家具デザインを手掛けている。
リッツウェルが特に大切にしているのは、人の心に響くような心地良さが感じられる家具を生み出すことだ。木材を始め、レザー、ファブリック、スチールといった本物の素材を用い、ミリ単位で細部にこだわりながら最適なバランスを図って機能性や美しさを追求。そしてその繊細なデザインを表現するため、一つひとつ職人の手作業により手間をかけて丁寧に製作している。機械ではなく人の手だけが生み出せる滑らかなラインが奥行きや表情を添え、ミニマムななかにどこかぬくもりを感じさせる端正なたたずまいを生み出しているのだ。