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ホンカが実践してきた木造住宅のソウルとは何とも観念的だ。ホンカが目指す『住』の理想とは、さまざまな人の欲求を集約させることで成立する概念とも言える。
 日本ではエコロジーという思想が人口に膾炙して 20 年余りが経つ。しかし住居を中心に据えた居住環境のエコ化はいまだ実現途上。指標とすべくモデルケースを模索し続けたままというのが現状だ。一方で、フィンランドの生活科学とその実践は先進国中、最もエコロジカルと言われる。その代弁者たるホンカが具現化してきた実例は、北欧の一国にとどまらない規模で現代における『住』という概念に新風を吹き込むものになるだろう。
 今日の学術的な見地においてエコロジーという言葉は、しばしば「低炭素社会」という単語に置き換えられる。それは温室効果ガスの排出を抑え、自然の生産能力と同調した社会の創出、更にはそれらを踏まえた社会経済活動を意味する。今やっと、創業以来ホンカが追求し続けてきたものづくりの姿勢に、時代が追いついてきた観がある。「低炭素社会」は人間活動の全領域におよぶ概念であるだけに、包括する領域は膨大だ。
(左)サウナが充実しているのもフィンランドの伝統。
(右)レジャー施設に限らず一般家庭にもサウナはごく普通に設置されている。
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