
高緯度にあるフィンランドにとって、冬期の低照度対策は大きな問題。より多くの採光を確保できる設計に加えて、自然光の拡散効果がある内装としている。
「時代が求めるニーズに随時呼応したことが、一企業としてのホンカ躍進の鍵だったことは確かです。しかし、それ以上に我々が大事にしてきたのは、 この地で刻まれてきた有史以来の『住』に伴った欲求であり、それに立脚したマニュファクチャーのスピリッツです」と語るのは、フィンランド本社であるホンカラケンネのミッコ・キルペライネン社長兼CEO。彼の弁に注釈を加えるならば、フィンランドでは古来、自ら鉈を持ち、ログを組み、住居を建設するという行為そのものが、民族のアイデンティティーにまで昇華された精神文化なのだ。
「近年でこそ実践例は減少しつつありますが、それが我々の理念=マニュファクチャーの諸元であるということは疑う余地もありません」
「近年でこそ実践例は減少しつつありますが、それが我々の理念=マニュファクチャーの諸元であるということは疑う余地もありません」