



1 巨石を配した渓谷美に彩られた紅葉谷公園を抜けた先に、ロープウェー・紅葉谷駅がある。
2 和様と唐様、2つの様式を融合させた、檜皮葺の五重塔。応永 14( 1407 )年の創建と伝えられている。
3 紅葉谷の路沿いの古民家。古木香る落ち着いた風情に惹き付けられる。近くには、安政元( 1854 )年創業の風格ある旅館「岩惣」がたつ。
4 潮の干満は 6 時間周期。干潮時には、歩いて大鳥居を潜ることができる。海の中に立つ大鳥居とはまた違った趣がある。
2 和様と唐様、2つの様式を融合させた、檜皮葺の五重塔。応永 14( 1407 )年の創建と伝えられている。
3 紅葉谷の路沿いの古民家。古木香る落ち着いた風情に惹き付けられる。近くには、安政元( 1854 )年創業の風格ある旅館「岩惣」がたつ。
4 潮の干満は 6 時間周期。干潮時には、歩いて大鳥居を潜ることができる。海の中に立つ大鳥居とはまた違った趣がある。
さて、背後の弥山原始林。嚴島神社とともに平成 8( 1996 )年に世界文化遺産に認定されたこの山は、大同元( 806 )年に、唐から帰朝した弘法大師が開山したと伝えられる。紅葉谷から獅子岩展望台へと原始林を分け入るように上っていくロープウェーに乗ると、眼下に広がる瀬戸内海の美しさに心洗われる思い。さらに山頂を目指すと、弘法大師が修行を行った弥山本堂や、そのときに使った火が 1200 年を経て今も燃え続ける霊火堂、嚴島大神が降臨したと伝えられる御山神社、点在する奇岩怪岩など、伝説に彩られた多くの史跡・奇景に出合う。古来、神域として保護され、手つかずの自然が現存する弥山は、まさに「神の島」にあって瀬戸内海を睥睨する「神の山」だと実感する。