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(右)クロノメーター・オプティマム 手巻き、ケース径40mm、PGケース×アリゲーターストラップ、11,147,760円
(左)トゥールビヨン・スヴラン 手巻き、ケース径40mm、Ptケース×アリゲーターストラップ、21,804,120円
至高のトゥールビヨン
 「トゥールビヨンはロレックスに次ぐ知られたブランドだと思う」
 軽いジョークを繰り出したジュルヌ氏。確かにトゥールビヨンは、今でこそコンピューターによる精密設計のおかげで多くのブランドがラインアップしている。しかし、その端緒を開いたのは他ならぬジュルヌ氏。もう30年以上前、懐中時計の修理に取り組んでいた彼が「一から自分の手でオリジナルの時計をつくってみたい」思いに駆られ、独学で25歳の時に完成させた初めての作品、それこそがトゥールビヨンだ。
 そして1991年にはトゥールビヨンと、主ゼンマイの力を一定に保つルモントワール機構を搭載した初めての腕時計を製作。その8年後にスヴラン・コレクションの最初のモデルとして「トゥールビヨン・スヴラン」が誕生した。それでも飽くなき追求を続け2004年には、第2世代の「トゥールビヨン・スヴラン・デッド・セコンド」にその技術を昇華させた。デッド・セコンドとは完全に1秒が過ぎない限り針が停止状態にあることを意味する。
 また、2012年にスヴラン・コレクションに加わった「クロノメーター・オプティマム」は、新たな手巻きモデル。並列に配置された二つの香箱、ルモントワール機構、特殊な脱進機など、高精度を担う複数の機構を一つの時計に組み込んだ。トゥールビヨンと並んで、時計史に新たな1ページを開いたと言えよう。
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