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「グラン・ソヌリを生み出す過程でなしえたInvenitに対し10の特許が認められました。でも私は日々Invenit。今後2年でさらに複雑な機構を発表する予定です」とジュルヌ氏。
「15年ほど前に初めて東京に来た時、時計販売を百貨店が担っているのを知りました。そういう売り方は私の時計にふさわしくない。それで『すぐに自分のブティックを開かねば』と思ったのです。あと、私が1991年に発表したルモントワール機構付きの腕時計を評価してくれたたった二人の内の一人が、NYでも活躍する日本人のジャズギタリストだったことも大きい。それだけで『日本人は私の時計を気に入ってくれるだろう』と強く感じました。私の直感が『まず日本だよ』と告げたわけです。東京のブティックは香港、ジュネーブ、パリの店を開く際のお手本になり、またバーやサロンを構えるというラグジュアリー感は現在の東京の小売店のコンセプトに影響を与えました。12年を経て、私のやり方に自信を深めています」
 氏によると「今後、時計はさらに複雑なものになる」という。今や「自分自身をおいてライバルはいない」と明言するが、課題は若手時計師の育成だ。「複雑になればなるほど人の手がかかる」からだ。氏の複雑さへの追求に終わりはない。
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