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シャングリラはまた、「茶馬古道」と呼ばれる、10世紀からのお茶の交易路の要衝の地でもあった。雲南省南部のお茶の産地、普耳地方からチベットの山岳を抜け、ラサ、インドへと続いた交数千キロの山道を数ヶ月かけて馬でお茶を運んだ。
 「南のシルクロード」とも称され、中国からはお茶が、チベットからは戦用の馬や薬が運ばれた。山道は4000メートル以上の峠や渓谷、川を越えてゆくもので、険しい地形と厳しい天候の中でお茶が発酵し、現在の普耳茶が生まれたともいう。
 僧侶らもこの道を辿って、チベット・ラサのポタラ宮へ向かった。こうして、商いと文化の道となった交易路だが、20世紀後半には廃れてしまう。忘れ去られようとしているこの古道を近年見直す動きがあり、シャングリラを拠点に古道の一部を馬を連ねてトレッキングするキャラバン・ツアーも登場し、話題を集めている。

(上)標高4200メートルの峠に隠された湖。(下)山道を行くキャラバン。
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