ビクトリア・ピークからの夜景©HONG KONG TOURISM BOARD
HONG KONG
Text Koko Shinoda
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下町風情が残る、九龍城（カオルーン・シティ）
かつての啓徳空港はアジア有数のクルーズ･ターミナルに。
香港は、香港島、ビクトリア湾を挟んで北に九龍半島、その北部に続く新界、そして、周辺の島々から成り立つ。アジアの交通の要衝の地であり、貿易、そして金融が発達、現在では、ロンドン、ニューヨークに並ぶ世界三大金融センターに。世界のお金が集まるそんな自由経済と優遇税率が、金持ち華僑を生み出してきた。金融街の香港島のセントラル、その上にそびえるビクトリア・ピークは豪邸が点在している。その麓に2003年、国際金融センター（地上88階、415メートル）が建設され話題を集めた。香港の超高層建築の集積率はニューヨーク・マンハッタンを抜き、世界一に。だが、香港の中心街にあって、高層ビルが比較的少ない地区がある。1998年にランタオ島の新国際空港が開港するまで活躍した、九龍側の啓徳空港一帯だ。
