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空間を引きしめる濃茶のキッチンは、存在を主張しながらも家具のように空間に溶け込む。(HOP・H邸)
良い家への投資がもたらす幸せな時間という配当
川島 HOPさんも「長く愛される」ものづくりをしていますね。

石出 家というのは、家族の歴史を創っていく場所ですから、50年、100年の単位で考えなければいけない。戦後、消費は美徳だと言われて、家までも住み捨てていくような感覚がありましたけど、それじゃいけないんですよ。美しくて使いやすくて愛着を感じるものがあったら、おいそれと捨てたりはしないでしょう。家も同じで、100年住み続けたい家をつくらないと。

川島 その通りです。ポーゲンポールの創業者であるフレデミール・ポーゲンポールが「キッチンを進化させる」と言っています。それは機能やデザインだけでなく、キッチンの持つ意味合いの進化なんです。キッチンは、家の中でのコミュニケーションセンターであるべき。家族が心穏やかな時間を過ごす場所としてのキッチンの役割は、昨今とても大きくなっていると思います。

石出 男子厨房に入らずなんて、もう今はありませんしね。ご夫婦二人で、子どもたちも一緒にキッチンに立つというのも珍しくありません。

川島 家族全員でキッチンを選ぶ時代になってきましたね。

石出 昔ならキッチンの設計は奥様が「ああしたい、こうしたい」とご要望を出されて、ご主人は「ああそう」と無関心というのが多かったのでしょうけれど、今は私どものお客さまでもご主人が率先して「作業台はこのくらいのサイズで、ダイニングからはこう見えるような角度で……」と、ご希望を語られる。

>>>HOP対談 第1弾はこちら
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