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1896(明治29)年に建てられた懐月楼の跡に立つ「松月文人館」前の掘割は、風情ある川下りの乗船場となっている。ここには、北原白秋を始め文人たちが残した色紙などが展示されている。
 現在、柳川城の本丸と二の丸の跡付近には、松岡修造などプロスポーツ選手を数多く輩出している私立柳川高校と、市立柳城中学校が立つほか、すぐ隣には、北原白秋が通った福岡県立中学伝習館(現・県立伝習館高等学校)もある、文教地区となっている。
話を柳川藩に戻すと、現在の町並みの礎を築いた田中氏には、世継ぎがなく途絶え、再び立花宗茂が柳川藩主として返り咲いた。その後、柳川は明治維新まで立花氏が治める城下町として栄え、今では、その立花氏の隆盛を「柳川藩主立花邸 御花(おはな)」に見ることができる。ここは、2011年に敷地内の全ての施設が国の名勝に指定されている。
  柳川藩5代藩主・立花貞俶(さだよし)が家族との和やかな時間を過ごすために建築した別邸「御花」の由来は、その地が御花畑であったことから。7000坪もの広大な敷地では、江戸時代の大名庭園の面影と明治後期に立花伯爵が整えた松濤園が楽しめる。
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