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(左)岸田劉生 《童女図(麗子立像)》、1923(大正12)年4月15日、油彩・画布、53.3×45.7cm、神奈川県立近代美術館蔵。(右)岸田劉生 《自画像》、1917(大正6)年6月23日、コンテ・紙、29.4×18.8cm、平塚市美術館蔵 *展示替あり。
時代を超えた表現者、親子三代の歩み
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世田谷美術館では、「岸田吟香・劉生・麗子~知られざる精神の系譜」展を4月6日(日)まで開催している。
 愛娘をモデルとした〈麗子像〉の連作で世に知られる画家・岸田劉生。彼の誕生の背景には、激動の幕末・維新期に文化人として活躍した父・吟香の存在があった。また劉生が38歳で早世した後、長女・麗子は演劇人、画家としての生涯を生き、劉生の評伝を書き上げた。
 本展では、吟香にまつわる稀少資料や同時代人の作品に加えて、劉生の代表作〈麗子像〉や麗子の遺作などを一堂に集め、それぞれの個を貫きとおした親子三代の物語をたどる。そして時代を超えた精神の系譜を日本近代史に照らして探る。
 「第一部:幕末・維新の先覚者、岸田吟香」では、吟香の生涯を紹介。美作国(現・岡山県)で生まれた吟香は、やがてローマ字を考案した医師・ヘボンに出会い、活動の幅を大きく拡大。40歳のときには『東京日日新聞』(毎日新聞の前身)の主筆となって人気を博す。その後、東京・銀座に薬舗「楽善堂」を構え、事業家、出版人、思想家、文筆家として八面六臂の活躍を見せ、明治という新時代の建設に大きく貢献した。
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