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(上)エントランスから吹き抜けになったラウンジ。(下)パノラマスイートの客室。天井の明かり取りがロッジ風だ。
2万㎡に及ぶ敷地は広々とした庭に囲まれ、発売と同時に完売したアルペン家屋の集合住宅が3軒点在している。ホテルの塔の部分は賃貸住宅となっており、客室は56。この半数以上がスイートルームだ。客室もパブリックスペースも、天井高の低い木組みのアルパイン様式となっているため、ゆったりとしている。
 レストランは和食を含めて三つあるほか、バー、カフェ、シガーラウンジなども備える。ワインセラーは希少なスイスワインを始め、えりすぐりの500種3000本を誇る。このほか、ミニ映画館、子供の遊戯室、屋内外プール付きのジム、スパといった山岳リゾートとしての最新の設備がある。
 ホテルを開発し、所有・運営しているのは、西アフリカで食品事業を手掛ける事業家ら二人。その子息で今年24歳になるナチソン・ミムラン氏は、グシュタードのル・ロゼとインターナショナル・スクールで学んだ。グシュタードの文化を大切にしながら、コスモポリタンの刺激にあふれるホテルにしたいと抱負を語った。館内の随所にある現代アートもスイスの若手アーティストの振興を図ってのものだ。そうした若いセンスが生かされ、ホテル内は活気あるにぎわいにあふれている。客層も老若男女と幅広くファミリーも多い。
(上)ホテルの前庭にある、温水プール。湯煙の中、雪景色を楽しみながら泳ぐのも爽快である。(下)屋内プールはたっぷりと自然光が入る造りになっている。
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