世界の贅沢、NILEの贅沢

修復の軸となるのは、中心部にある半円の講義シアター。エコール・デ・ボザールの卒業生でもあるポール・ドラローシュが描いた壁画の修復を始め、同講堂内に最先端の視聴覚設備を導入することで、デジタルコンテンツを充実させる予定だ。さらに、ウェブサイトにも最新技術を取り入れ、ゆくゆくは世界中からカンファレンス、ワークショップ、シンポジウム、オンラインクラスなどへのアクセスが可能となる。
　ラルフ ローレンはヨーロッパの旗艦店として、パリ・サンジェルマンにある17世紀のホテルを改装。2010年にはフランス大統領よりレジオンドヌール勲章シュバリエ級を受賞するなど、これまでもフランスと深い関係を築いてきたが、今回の改修によって、さらにパリとの絆は強くなるだろう。より充実した教育環境の実現で、今後も数多くのアーティストが生まれることを期待したい。

ラルフ ローレン
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（上）伝統的なボザール様式を継承する校舎。修復により近代化が進み、さらに充実した教育環境が実現するだろう。（下）今回のスポンサーシップを記念して、エコール・デ・ボザールを囲む庭でガラディナーとラルフ ローレン コレクション Fall 2013 ランウェイショーが開催された。