
諏訪工場長(左)と塗装担当の職人、土門尚充さん。製造工程でも職人同士がさまざまな意見を出し合う。新クラブの塗装には、諏訪工場長も「すばらしい」とうなる。
HONMAの原点回帰とは
そもそも、今回の新商品で目指された「プロが使えるクラブ」というコンセプトは、長年、プロ向けのクラブを生み出してきた本間の最も得意とするものだ。いわば、原点回帰。本間が培ってきた知識と経験、そして匠の技をもってすれば、できないはずはないのである。
「しかし」と諏訪工場長は言う。「いいものを作れば売れる時代は終わった。プロダクトアウトではなく、市場が本当に求めるものを作るマーケットインであるべきだ」
製品には絶対の自信がある。だがそれだけに、これまでのHONMAは強気だった。「ハンデ30を切ったら、クラブはHONMA」とは、本間ゴルフ全盛期のキャッチフレーズだ。製品へのプライドは保ちながら、どう今の市場に挑むのか。その答えが、「バリエーションを増やす」という選択だった。
例えば、シャフトは従来の「アーマック」ではなく、新たに開発した「VIZARD(ウィザード)」という新ラインを使用し、「弾はじき系」と「粘り系」の2種類を用意した。振ったときにしなるポイントが手元に近ければ粘りのある打球となり、ヘッドに近ければ弾き返す力が強くなる。どちらが向いているかは、スイングスタイル次第だ。
「しかし」と諏訪工場長は言う。「いいものを作れば売れる時代は終わった。プロダクトアウトではなく、市場が本当に求めるものを作るマーケットインであるべきだ」
製品には絶対の自信がある。だがそれだけに、これまでのHONMAは強気だった。「ハンデ30を切ったら、クラブはHONMA」とは、本間ゴルフ全盛期のキャッチフレーズだ。製品へのプライドは保ちながら、どう今の市場に挑むのか。その答えが、「バリエーションを増やす」という選択だった。
例えば、シャフトは従来の「アーマック」ではなく、新たに開発した「VIZARD(ウィザード)」という新ラインを使用し、「弾はじき系」と「粘り系」の2種類を用意した。振ったときにしなるポイントが手元に近ければ粘りのある打球となり、ヘッドに近ければ弾き返す力が強くなる。どちらが向いているかは、スイングスタイル次第だ。