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庭にはブーゲンビレアが咲き乱れ、琉球赤瓦の屋根にシーサーをいただく家。ここで滞在する気分は、まさに、しまんちゅ。「星のや 竹富島」では、八重山の我が家に住まうように過ごしたい。
遊佳景愉碧海
星のや 竹富島
Text Michiyo Tsubota
“リゾートのリーディングカンパニー"として確固たる地位を築いている星野リゾート。リゾートを「世界に誇れる日本文化とホスピタリティーが融合した文化体験の場」としてとらえ、その原点となるのが最高級ブランド「星のや」である。星のやは、単にラグジュアリーな宿泊施設を提供するだけではなく、文化体験の場として、旅館の趣を大切にしながらも、世界基準のサービスを追求しその土地独自の文化を守りながら、時代やゲストに合わせたサービスを提供している。こうした星野リゾートの“思い"を色濃く反映させたリゾートが、ちょうど1年前、八重山諸島・竹富島に誕生した。沖縄の原風景が今も残る竹富島では、時間をかけ「島の人たちと一緒に一から作り上げた」のだ。まるで島のある家を訪れたかのような感覚になる究極の文化リゾート。開業1年を経て、“島に滞在する"という魅力がぐんと増した。

琉球畳や板張りのリビングでごろりと寝転がると、目に入るのは、琉球赤瓦の屋根とサンゴ石を手積みした石垣。そして、どこまでもすこんと抜けた沖縄の青い空。竹富島の伝統家屋にならい、南側が開放できるように造られた部屋には、庇にさえぎられて程良いだけの陽光が差し込んでくる。そよそよと吹き抜ける風が心地よく、ついまどろんでしまいそうだ。さんぴん茶でのどを潤しながら、島のおばあの家で暮らしているかのように、何をするでもなくごろりと気ままにくつろぐ時間。こんな時間こそが、南国暮らしにおける真の贅沢ということなのだ。
 沖縄の離島、八重山諸島の竹富島に昨年6月にオープンした「星のや竹富島」。敷地内は、楕円形のプールを中心に、サンゴを積み上げたグックと呼ばれる塀に囲まれた白砂の路地が巡り、宿全体が一つの集落のようなたたずまい。屋根には、さまざまな表情をもつ魔よけのシーサーがちょこんと載っている。客室はヒンブンという目隠しで路地と隔てられ、ブーゲンビレアなどの草花が咲く庭から全てがプライベートスペース。まさに島の家で憩っているような気分になる。
 竹富島は、沖縄の原風景とも言われる伝統的な景観や独特な住民のつながりが、今も残る島。星のや 竹富島の開業は、プロジェクトの最初から、長期間にわたって島に住む人々とのさまざまな折衝を重ねた末に、実現したものだ。結果、島に伝わる伝統建築や暮らし方、独特の工芸や食文化など、島の歴史と伝統文化を尊重する和のリゾートとして星のや
竹富島は、誕生した。
 開業後も、カルチャーリゾートとして訪れる人々に竹富島のさらなる魅力を発信すべく、スタッフと島人(しまんちゅ)とが一緒になって宿の魅力を育ててきた。オープン1周年の今、その努力が、しまんちゅとの交流を深めるイベントやさまざまなアクティビティーに結実。星のや 竹富島は、より深くより多彩に、島暮らし体験ができる宿になった。
 刻一刻と空がドラマチックに色を変えてゆく夕暮れ時を、しまんちゅは“あこうくろう"と呼び、愛おしむ。南国の宵を存分に楽しむために、施設内をそぞろに歩く「草花散策」や島の演者による唄や三線に耳を傾ける「夕凪の唄」を用意。また、移ろう空を眺めながら、プール脇の芝生の上でピクニックも楽しめる。「シマ巡りBAR」には、八重山諸島にある10カ所の蒸溜所の泡盛が勢ぞろい。それぞれに個性ある泡盛を用いた50種のカクテルを味わいながら、バーテンダーと泡盛談議にふけるのもいい。日が沈んだら「てぃんぬ浮遊浴」の時間。月光を浴びながらプールにぷかりと浮かび、緩やかなアクアビクスでリラックスして。八重山諸島は、全天に88ある星座のうち84が見られるため、スターゲージングには格好の場所。水に浮かんで、降るような星空を眺めるだけでも、忘れられない思い出となる。

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